現代人の多くはオフィスワークが主体となり、純粋に肉体的な疲労はあまり問題になりません。 それよりも、様々なストレスによる脳の疲れや心の疲れが問題となっております。
それは場所だけが問題になっているのではなく、会社や家庭での人間関係も大きく関与しております。
職業生活におけるストレス等の原因。
1位が、職場の人間関係です。 35、1%
2、仕事の量の問題 32、3%
3、仕事の質の問題 30、4%
4、会社の将来性 29、1%
5、仕事への適性の問題 20、2%
6、雇用の安定性の問題 17、7%
7、定年後・老後の問題 17、2%
ストレスの健康への影響は、「心」と「体」の両方に出てきます。
「心」への影響としては、イライラ、不安感、憂うつ感、悲しみなど。「体」では、自律神経、ホルモン、免疫などに影響して来ます。
特に「自律神経」への影響が出て、交感神経からアドレナリンの分泌が増加して、血圧と心拍などが上昇します。 また、副腎皮質からステロイドホルモンが分泌して、血圧と血糖が上昇します。
その結果として、高血圧、糖尿病、脳・心臓疾患へとつながっていきます。
「疲れ」が貯まったら自然に休むのが大事です。
疲れの自覚症状として以下のものが挙げられます。チェックをして多く当てはまる方は気を付けて下さい。
1、イライラする
2、不安だ
3、落ち着かない
4、ゆううつだ
5、よく眠れない
6、体の調子が悪い
7、物事に集中できない
8、することに間違いが多い
9、仕事中、強い眠気に襲われる
10、やる気が出ない
11、へとへとだ(運動後を除く)
12、朝、起きた時、ぐったりした疲れを感じる
13、以前と比べて、疲れやすい
しかし肉体的な疲れなら休めば取れるが、精神的な疲れは休むだけでは、なかなかスッキリしてきません。
そこで精神的な疲れの対処法として自律神経である副交感神経に目を向けましょう。
現代人の9割は「交感神経過緊張型」。
自律神経とは、心臓や腸、血管などの体の機能を自分の意思とは無関係にコントロールしている神経。交感神経と副交感神経からなります。 これらは一日の内でも変動(日内変動)があり、通常は、朝から日中にかけて交感神経が活発に働き、アクティブで活動的な状態になります。
副交感神経は夕方から夜にかけて活発に働き、リラックスしている状態に切り替わります。
車に例えると、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割となります。
順天堂大学の小林弘幸教授によると。
女性が男性よりも長生きするのはなぜか? ・それは、副交感神経が急降下する時期があり、男性が30歳過ぎ、女性は40歳過ぎになります。その歳を過ぎると、体力の急激な衰えを感じます。
それから自律神経の力は、10年でおよそ15%ずつ低下します。
すると免疫力が低下して、健康を維持する力が低下してしまいます。
副交感神経の働きを高めることが「最高の健康法」となります。
石川遼はなぜタイガー・ウッズの歩き方に着目したのか? ・タイガーの歩き方は自律神経のバランスを高めるのに適した歩き方をしていた→背筋が伸びた状態で腰骨からゆっくりと前に出すような歩き方。
(「ゆっくり動く」が基本、背筋を伸ばす~気道が開き、酸素の量が増える)
・あせるとミスが増える。せかせかした動きが副交感神経を低下させる。
・タイガーはヨガをトレーニングに取り入れている。」
30分の「余裕」がその日の自律神経を安定させる 心に余裕があれば、副交感神経が高まる→正しい判断が出来る。
(時間を気にしたりあせったりするだけで、交感神経が刺激され、呼吸が浅くなり、血流が悪くなり、身体的なパフォーマンスが低下し、脳の活性も低下してしまう)
呼吸には体の状態を一瞬にして変える力がある 呼吸を止めた瞬間に末梢血管に血液が流れにくくなる→自律神経を確実にコントロールできるのは「呼吸」。
一流の外科医は決して呼吸を止めない。
~ゆっくり深い呼吸「1対2の呼吸」
ウォーキングをする 30分から1時間ゆっくりと散歩をする。
→末梢の血管を開かせ、眠りの質も良くなる。
AKYのすすめ AKB48ではなく、「AKY=あえて、空気、読まない」
他人を気にしない。
単純比較しない、自分らしく。
自由に生きているということ、自分の方針に従って生きているということ。
ストレスとは「悪いこと」?
ストレスは「人生のスパイス」である(ストレス学の祖ハンス・セリエ)
適度:味のおいしい料理、充実した人生
過剰:味の濃すぎる料理、破壊的な人生
良いストレスと悪いストレス
→ストレッサーに対する適応力で、バランスが大事。
幸福感を持てる人の共通の特徴
ベンジャミン・フランクリン(独立宣言の起草者)
「幸福感は、とても大きいけれど滅多にしか起こらない幸運よりも、毎日のちょっとした恵みにより生まれる」
1、自分自身を好きであること
2、主体的に生きている感じが持てていること
3、楽観的であること
4、外交的であること