「雪だるま効果」とは、ネガティブな感情が層をなして積み重なっていくプロセスを言うことがあります。
ネガティブな感情や気分は、無理に抑えつけたりぬぐい去ったりして、それが無かったかのように振る舞うと、逆に雪だるまのように心の中で大きくなって、手がつけられなくなってしまいます。
長期に渡ると、身体的にも感情的にも影響が出てきます。
「玉ねぎの皮むき」作業 隠されているものが明らかになっていくプロセス。
バッチフラワーレメディは、とても穏やかに働きかけます。
劇的なヒーリングクライシス(過剰な好転反応)を起こす代わりに、感情の層(皮)を1つずつゆっくりとむいて行きます。
コンサルテーションにおいては、今現在の生活に支障をきたしている問題の表層にとどまり、「今起きている事を、どのように感じているのか」を聴いていきます。
表層から皮がむかれて行くとより奥にある問題を浮かび上がらせていきます。するとクライアント(相談者)は今現在の問題と取り組むことができ、その癒しのプロセスから学び取る機会を得ることになります。
この過程そのものが、ゴールに達するのと同じくらい重要なことです。
これはバッチ博士が実践していたクラシックなやり方で、BFRP(バッチ財団登録プラクティショナー)の活動の基本精神です。
ダウンジングやキネシオロジーや直観に頼ったレメディの選び方をする人もいます。そのような場合、玉ねぎの皮を順番にむいていくのではなく、中心にズバッと切り込んで、問題の中心に対するレメディを選ぶことになるでしょう。
その結果は劇的なものかもしれませんが、ゆっくりと皮をむいていく進め方には本当の意味の良さがあります。
それは、ゆっくりと皮をむくことで、自分自身について学び、自分の感情面での歴史を知る機会が与えられます。
そのようなプロセスは、私たちに養分を与えはぐくんでくれます。
たとえ将来ものごとが思う様にいかなくなった時にも、自分はどのように反応するかを教えてくれる事になります。
適切な形で使う事ができれば、バッチフラワーレメディは自分がどういう人間なのかについての洞察を私たちに与えてくれます。
Teach Yourself Bach Flower Remedies by Stefan Ball (Hodder&Stoughton)より